坂本ブームになると景気が良くなる
巷では「坂本龍馬ブームになると景気が良くなる」という都市伝説がある。
発端は1962年、司馬遼太郎氏著作の「竜馬がゆく」が産経新聞の紙面で連載され、空前の龍馬ブームが到来した。
同年、日本は高度経済成長の転換期に突入。東京オリンピックが開催されたこともあり景気は上向きになり、 いわゆる「オリンピック景気」が到来したのである。
更には、小山ゆう氏の漫画、「お~い!竜馬」の連載を開始した1986年には、日本が「バブル景気」に突入し、再び好景気を迎えた。 こういった背景から龍馬ブームになると景気が良くなるという都市伝説が生まれた。
もしかすると、死後も龍馬の魂が日本を支えてくれているのかもしれない
参考サイト:都市伝説・・・奇憚・・・ 「坂本竜馬と景気の関係」の項
坂本龍馬と麒麟ビールの意外な関係
麒麟ビールとは、三菱グループ傘下の(株)キリン社が製造販売している日本に古くから愛されているビールである(正式名称:キリンラガービール)。
この麒麟ビールのイラストは名前通り、中国の聖獣「麒麟」をモチーフにしたものであるが、この麒麟が龍馬と関係があると言われている。 キリンビールは1907年(明治40年)、ジャパン・ブルワリー・カンパニーの経営を引き継ぎ創立された。
前進のジャパン・ブルワリー・カンパニーは、1885年(明治18年)イギリスの武器商人「トーマス・ブレーク・グラバー」、「J・ドッズ」と三菱財閥の岩崎弥太郎の弟、岩崎彌之助らが 中心となって設立され、1888年には明治屋と一手販売契約を締結して「麒麟ビール」を販売した。 現在のイラストのデザインの元になる麒麟は1889年に起用された。
そもそも「麒麟」とは、中国神話に登場する伝説上の動物で、顔は龍、牛の尾と馬の蹄をもつと伝えられている。 顔は龍、足は馬であること、更にキリンビール創設に関わった人間が龍馬と関係のある人物であることから、 キリンビールのイラストは龍馬を指しているのではないかと言われている。
実際にイラストに麒麟を起用と提案したのは、三菱財閥の「番頭」と呼ばれた荘田平五郎である。 荘田平五郎と龍馬の間には直接の関係は無く、麒麟のイラストの提案時期も交流のあった岩崎弥太郎の死後であり、龍馬と関連付けるには飛躍は否めないだろう。
参考サイト:
キリングループの歴史
Wikipedia"麒麟麦酒"の項
キリングループの歴史 第22回:荘田平五郎
Wikipedia "麒麟"の項
Wikipedia "岩崎弥太郎"の項